大人になればなるほど必要な遊び心のエネルギーは幸運の鍵

「遊び心は大切」

そんな言葉を耳にして、ふと立ち止まる方も多いのではないでしょうか。

わたしの今年の誕生日にお祝いメッセージくださった素敵な女性も

子ども心、遊び心を忘れないでねとメッセージくださり、嬉しかったです。

でも多くの人は、真面目に生きてきたからこそ、

「遊び」なんて軽んじられる気がして、どこか罪悪感を抱いてしまう。

でも実は、この“遊び心”こそが、

大人になればなるほど必要になってくるものなのです。

現在、「頑張る」だけではどうにもならないことが増えてきたと思いませんか。

親の介護、子どもの自立、体の不調。

真剣に向き合うべき課題は山積みです。

でも、そんなときだからこそ、自分の内側に小さな“余白”を残しておくことが大事。

その余白に宿るのが、まさに「遊び心」なのです。

遊び心とは、肩の力をふっと抜く余裕であり、

「まあ、いいか」と笑い飛ばす強さでもあります。

これからの人生を軽やかに生きるためには、この遊び心が何よりの武器になるのです。

「遊び」という言葉にどこか子どもっぽさを感じる方もいるかもしれません。

でも思い出してみてください。

子どもの頃、私たちは遊びの中で世界を学び、想像力を膨らませ、

自由な発想を伸ばしてきました。

誰に教えられたわけでもなく、ただ夢中になって遊ぶことができた、

あの頃のエネルギー。

それはまさに純粋無垢で、誰にも奪えない“生きる力”だったのです。

大人になると、効率や成果ばかりを求められ、

遊び心がどんどん削られていきます。

でも、それでは心が干からびてしまう。

どんなに立派な肩書や家を手に入れても、

心が動かない人生では意味がありません。

これからは、そうした「削られてきたもの」を取り戻す時期でもあります。

旅に出てみる、美術館にふらりと立ち寄る、手紙を書く、

おもちゃのような雑貨に心ときめく

そんな一見“意味のないこと”こそが、

私たちの人生に彩りと潤いを与えてくれるのです。

「人生の意味とは何か？」と真面目に問い続けても、

はっきりとした答えが見つからないこともありますよね。

でも、遊び心を持つことで、その問いへの向き合い方が柔らかくなるのです。

たとえば、誰かにお菓子を作ってみたり、庭先に小さな花を植えてみたり、

自分だけの“ひとりラジオごっこ”を始めてみたり。

こういう何気ない遊びの中に、「あ、私ってこういうことが好きだったんだ」と

気づかされる瞬間があるものです。

遊び心は、意識を外に向けてくれます。

自分の中だけで堂々巡りしていた悩みが、ふっと軽くなることもある。

人生の意味は、重く構えて探すものではなく、

日々の“ちょっとした遊び”の中から滲み出てくるものなのかもしれません。

不思議なことに、「真面目一辺倒」よりも、

ちょっとした遊び心を持っている人の方が、

人生がうまく回っているように見えることってありませんか？

人間関係でも仕事でも、余裕のある人の周りには自然と人が集まってきます。

たとえば会議で堅苦しくなっているとき、

ぽろっとユーモアを交えたひと言が空気を変えることがあります。

家庭でも、「今日は居酒屋ごっこよ！」と晩ご飯をおつまみ風にしてみたり、

パートナーとのやりとりにちょっとおどけた言葉を混ぜてみるだけで、

ぐっと距離が縮まるのです。

つまり、遊び心は“潤滑油”。

人生という大きな歯車を、ギシギシ言わせず、

なめらかに回してくれる存在なのです。

遊び心の純粋無垢なエネルギーが良いものを引き寄せるのだと思います。

このエネルギー、結構なパワーではないかと思います。

年齢を重ねるごとに、私たちの中には経験や知識という“重み”が増していきます。

でも、その重みに潰されないためにも、心にはいつも小さな羽根、

つまり、遊び心を持たせておきたいものです。

深刻になりすぎず、真面目になりすぎず。

これからの人生を、しなやかに、心地よく生きるために、

「遊び心は大切」というキーワードを、胸に刻んでいこうと思います。

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