毒のパワー

心、体、魂の健康

毒と言うもの

毒と言ったら、普通は嫌なものですよね。

わたし達の体の中にも毒がたくさん入ることで、
良い栄養の吸収が妨げられたりします。

毒は体の中に入れない。
毒は体の中から出したほうがいいもの。

というのが健康においての認識です。

一方で、毒をもって毒を制すなどの言葉もあります。

1985年にディオールが出した
「Poison プワゾン」という、「毒」という名前を持った
香水が出た時、衝撃的だったのを覚えています。

本国フランスの有名百貨店では
50秒に1個売れるくらい女性たちを熱狂的にさせたと
言われています。

体の毒は避けるべきものですが、
毒という言葉は、時には刺激的に
オシャレにも使われたりもします。

生物たちの恐るべき活用法

人間は体に対しては
なるべく毒を避け、毒を排除するにこしたことはありません。

健康を保つためです。

ですが、自然界の動物たちは毒の活用が凄いので驚きます。

毒をもつ動物はなんと20万種類以上いるというからそれにも
びっくりします。

アンボイナという貝は生物界最強クラスの毒の持ち主で、
襲われるとおよそ3分の2の人は死んでしまう。

アンボイナは口から毒も出し、魚などの獲物を昏睡状態にさせ、
魚を口に入れた後、毒針を出し、完全に仕留めます。
身を守る時にも毒針を出します。

動きの遅い貝が狩りをしたり、自分を守るために磨き上げてきた
まさに進化です。

カケス(鳥)は自分は毒を持たないのですが、わざとアリの巣穴のところに行き、
アリまみれになりながら、アリの顎から出す化学物質を使わせてもらいます。

この化学物質は細菌にとって毒だそうで、カケスの羽についた雑菌を
増やさないよう、アリの毒を使って健康を保っていると言うから
どうやって身に着けたのだろうと驚きます。

もっと驚くのが、リーガルツノトカゲ。
身を守るための強い毒を持ったシュウカクアリを1日200匹食べます。
栄養にもなるし、毒も蓄えるとか。

そして嫌な味や臭いを持った毒を目から血のビームとして出して敵を
追い払います。
怪獣アニメかと思いました。

ミナミベニハチクイ(鳥)は、毒針を持った蜂が好みです。
捕まえた蜂を先ず頭を枝に打ち付けて気絶させ、
お尻の毒針を取ってから食べるとか。。。
時には蜂に追いかけられて反撃することもあるようです。

リスクをおっても毒のあるものを選んで食べるものが結構いる
というからそれにもびっくりします。

その理由はコアラとも同じです。

コアラが好んで食べるユーカリも毒があります。
コアラにはユーカリの毒を消化できる腸内細菌があるが
その消化には時間がかかって20時間くらい眠ることになる。

それでもユーカリを独占できる。
他の動植物が食べないので、たくさん食べれるのですね。

ハチクイ同様、食べ物の奪いあいをしなくて済むという利点があるのです。

砂漠に住むミーアキャットは、
赤ちゃんの時にサソリの食べ方をマスターさせるそうです。

最初に毒針をかみきるのが良いのだが
サソリのはさみに何度もやられながら、
生後たった2ヶ月で毒の攻略法をマスターします。

ミーアキャットの住むところにはサソリしか食べ物がなく
赤ちゃんの時にマスターするよう自ら覚えるとか。

自然界で生き延びるために、動物たちは、毒を味方につけたり
毒さえも乗り越えて食糧としてきたのですね。

逞しさと進化に向かうエネルギーには脱帽です。
尊敬さえします。

毒の香水

毒はこうしてある生物には生きるために必要だったりしています。

人間も毒と言う名のものに惹かれていく面があります。

「プワゾン」という香水は、アメジスト(紫水晶)色のリンゴの形をしたボトルに
入っていました。

なぜだかわかりますか?

白雪姫の毒リンゴをイメージしたのですね。

50秒に1個売れたプワゾンも、官能を刺激するような濃厚な香りを
支持する派と支持しない派に分かれたほどです。

ニューヨークの高級レストランでは、「ノースモーキング」と同様「ノープワゾン」と
打ち出し、プワゾンをつけている女性の入店を禁止までしていました。

凄い反響ぶりです。

日本では大人気でした。

『プワゾン』の香調を特徴づけているのは、花の香りの中でも最もセクシーとされる「チュベローズ」の香りだそうです。

良家の子女はバラやスミレの香りの香水を愛用していましたが
高級娼婦はチュベローズの香りで男性を誘惑したといわれている、その香りだそうです。

いつもとは違う刺激的な香りなんでしょうか。

人間は善と悪の両面をもつと言われていますが、香り以外にも
通常とは違う刺激を好むことがあります。

麻薬などに溺れたり、ギャンブル依存症になったり、毒に惹かれていくところが
あるのでしょうか。

毒と薬は紙一重

ソクラテスは弟子たちに見守られながら
毒杯を仰って自ら死を受け容れたというのは有名ですね。

ソクラテスは、古代ギリシアの哲学者のなかで最も偉大な人物の1人です。
高邁な有徳の士、優秀高貴な人格の人でもありました。

彼は、その思想で若者たちを堕落させたというばかげた罪状で死刑の宣告を受けます。

ソクラテスは、どんな理由であれ、国家への義持を優先させるべきだという思想を持っていたので
受け容れます。

死刑に用いられた毒は「ドクニンジン(conium maculatum)」であり、
ギリシア語でコーネイオン(ko^neion) 、ラテン語でキクタ(cicuta)と呼ばれるセリ科の植物で、
夏にきれいな白い小花をつけます。
(下の写真の可憐なお花)

英語では「ヘムロック」(古英語hymlic,hemlicに由来)と言います。

ソクラテスは最後まで意識を持ちながら死に至ったといわれていますが、
本当のところは違うのではないか。

大変な苦痛があったのではないかと言われています。

ですが、安楽死ができたというほうが伝わっているようで、
ドクニンジンが、後世尊厳をもった安楽な死(euthanasia=euよい+thanatos死)を迎えるための象徴とされ、
アメリカの安楽死協会などはその名前をとって、
ヘムロック協会としているようです。

プラトン『パイドン』では、「ドクニンジン」という言葉は表記されておらず、
毒(パルマコン)とだけ言われています。

このパルマコンというギリシア語には、薬と毒という二つの意味が含意されているのが深いです。

人を救い癒すものが、人を殺すものとなる。

古代ギリシア人にとって

薬=毒は

希望と恐怖の混ざった危険で魅惑的な存在であったようです。

毒も薬も紙一重とはこのことですよね。

毒、、、深い内容です。

毒は怖いけれど、歴史をみてみると、毒抜きでは歴史は
語られないところもありますね。

わたし達が今も毒を意識するのは、毒が怖いから知っておきたいと言う防衛反応なのでしょうか?
それとも好奇心なのでしょうか?

でも現代に生きるわたし達は、この時代、特に解毒の重要性を
わたしは切に訴えたいです。

日本人は一人あたり年間5キロの添加物を食べていると言われています。
これらの毒出しは必須。

また重金属と言う重い毒は特別な方法でないと取れません。
重金属まで解毒するサプリメントお勧めです。

生物兵器と言われるワクチンにも対抗していかなければなりませんね。

毒との共存は昔からありますが、今は大変な時代。
できるだけ体の毒を取り、心の毒も取って、健康な体を守っていきたいですね。

私がお伝えする、ヒーリングや健康情報を詳しくお知りになりたい方はこちらまでお問合せお願いします。

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