女性たちが去っていく

女性の自立

全国消滅可能性自治体

テレビでの特集で、「地方創生から10年、女性たちが去っていく」を
やっていました。

ある山形の女性は、地域に愛着はあるけれど、東京が令和だとしたら
地方は江戸時代と言います。

えー、そんなに凄いギャップがあったんだと驚きます。

今年4月、全国消滅可能性自治体が発表されたそうです。

その数なんと744!

消滅可能性自治体の根拠は、20代~30代の若年女性の人口減少と言います。

若い女性がいなくなると、子供の数も減るので、消滅可能性自治体も増えるという話です。

地方創生のやり方が間違っていた

国は10年前にこの危機を感じ、それを見越して、地方創生を掲げました。

その対策として、結婚、出産、育児の希望を叶えるよう切れ目のない
応援をしてきたと言います。

それなのにこの現状は、何か大きく間違っていたとしか言いようがないです。

見ていて、私が感じたのは、結婚、出産、育児だけに、
そこだけに注目しすぎていたのではないかなという思いでした。

そこだけを支援すれば、問題ないと思ってしまったのではないでしょうか。

地方自治体には、毎年30億から100億の予算をあてて支援をしてきたと言います。

それなら10年後、ますます流出が進むのはなぜでしょうか。

富山県のある消滅可能性自治体では、国の予算に加えて、独自の支援を
設けて続けてきたと言います。
遊具を作ったり、様々な支援をしてきたと。

それでも止まらない。

担当者は悔しいと言います。

それを若い女性たちからみると、まるで若い女性たちのせいみたいになっている。
そこも大きな問題ですよね。

この10年、地方から東京などへの人口流出をみると、男性も減っているが
女性はそれをかなり上回って減っているそうです。

昔ながらの不平等な体質

更にみていると、若い女性たちの声を通して、
昔ながらの体質が変わっていないのではないかというのが見えてきました。

地方創生事業にしても、そこには男性ばかりが携わって、侃々諤々やっていて
肝心の女性、若い女性の姿が見受けられない。

ある女性の先輩の声では、仕事のことですが、
営業の仕事で会社に入ったのに、男性は営業、女性は補佐の事務にされたので、
ここではやりたいことができないと言います。

ある女性の話では、仕事を頑張りたいと思っても、
結婚や出産を押しつけられるので、息苦しさを感じるそうです。

そして私もガーンとなったのは、
地域の中で女性の役割を母や祖母から小さいときから見せつけられてきたことも
要因の一つだそうです。

男性は座りっぱなしで、何もしていなくて、お母さんやおばあちゃんは
忙しくいつも動き回っている姿に違和感があったという。
自分はそうなりたくない。ごめんだと。

ある女性は、お母さんからは、女性は気を配他ったりしないとダメだよと言われたり。。
なぜ、女性ばかりが?それが嫌だなと子供の時から思ったりする若い女性。

これって、あぐらをかいている男性の責任も大ですが、
それを当たり前のようにしてきた女性たちにも原因があったのですね。

古い価値観を捨てて自分がどうしていきたいかが大事

確かに。。。私の二人の娘も結婚のけの字もない。
私の友人たちの娘もそう。

私も夫を助けて、仕事も家事も頑張ってこなしてきた姿が、
子供がかわいくて仕方なかったが、そんなの自分は嫌だという風に
娘たちは受け取っていたのかもしれない。

古い価値観の、古い私たちは自分たちの価値観ばかり押し付けてきたのだと思います。

結婚、出産、育児を助ける制度はあっても、女性たちをつなぎとめる他の制度が充実していない。

子育てと仕事との両立に悩むのは女性ばかり。

女性は結婚、出産、育児をしなくてはならないという決めつけが原因だったのではないかと思います。

女性の生き方の多様化に応じていくものがなかったのですね。

結局、女性たちも、経済的自立を求めているのです!

それは人生においての先行きの不安があるのではないかと思います。

私はそのように思います。

結婚、出産、育児が幸せの中にあっても、そのことで、自分の経済面での
不安を抱えることになったら。。
生きていけない。

もし結婚しても、シングルマザーになったら。。
夫から養育費ももらえず、苦労して育てていく母をたくさんみてきた若い女性もいることでしょう。

また女性の賃金の不平等性はまだまだたくさんあります。
地方はそれがもっと多いのかもしれませんね。

そして育児と両立できる女性の職場は限られている。

パートだって社員以上に働いていても、低賃金。

自分の役割をほめられることも少ない。

男の人も女の人も同じように尊重されていく社会が実現されないと

地方では特に難しい、都会にはあるのではないかと去ってしまうのかもしれません。

都会でも賃金格差はあっても、結婚すると平等な夫婦も、地方よりは少しは増えている。
ジェンダーも都会のほうが、地方よりは尊重されている。
ように見えるのだと思います。

私たちは、結局、この10年、大した変化をしてこなかったのですね。

自分たちが嫌だったり、苦しいと思ったものを、娘たちにも強要しているのかもしれません。

今こそ、古い価値観を捨てていかねばなりません。

番組ではこれからの時代、男性、女性の役割を固定化せずに選択肢のある地域を目指したい、
それは対話を通して生んでいくようにしたい。と言っていました。
本当にその通りですね。

そしてとても大事なのは、若い女性も自分がどうありたいのかを積極的にだしていくこと。
これが一番大事かもしれません。

このことは結婚、出産、育児以外のことでも、
また若い女性に限らず、共通した大切なことです。

自分が、私がどうしたいか。
この世界は自分が作っていくのですから、とても重要ですね。

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