水俣病の原因はメチル水銀。もう遺伝と誤解しないで!

わたし渡邉登代美は25年前に4度の手術後、半分寝たきりになった時に栄養不足と毒の溜まりすぎが病気の原因だったことを知りました。
その後元気になり、健康アドバイザーとして24年、たくさんの人に関わっていく中で、健康に良いツールのサプリメント、抜けない水素水、波動療法、
運動療法、心理学療法、ヒーリングに出会いながら、時にはアメリカまで行って勉強しました。
そして健康は一つの角度からだけでなく、様々な角度からのアプローチが必要と気づきました。
真の健康は心の健康、体の健康、魂の健康が揃ってこそだと思い、その大切さ、そのことを伝えるべくブログを書いています。
ですのでわたしのブログは心の健康、体の健康、魂の健康をテーマに書いています。
「遺伝する病気」ではないんです
なんという偏見!
しかも子供用の教材に根も葉もないことを載せてしまうなんて驚きです。
「家庭教師のトライ」を運営する会社のオンライン教材のなかに、
水俣病に関して、「この病気が恐ろしいのは、遺伝してしまうこと」などと
事実と異なる記述があったとして水俣病の患者などでつくる団体などが
会社側に訂正を求めていたことがわかりました。
ですが昔から、「水俣病は遺伝する」と、どこかで耳にしたことはありませんか?
でもこれはまったくの誤解。
水俣病の原因はメチル水銀という化学物質による中毒性の病気であり、
遺伝性の疾患ではありません。
公害という言葉には、何か遠い時代の、他人事のような響きがあるかもしれません。
でも、それは私たちの人生や身体に深く関わっていることなのです。
誤った情報がそのまま残ってしまうと、偏見や差別に繋がる危険もあります。
私たちは、人生の経験値もあり、次の世代へ何かを伝える立場でもあります。
だからこそ、正しい情報を知り、語り継ぐ役割があるのではないでしょうか。

水俣病とは何か──「メチル水銀中毒」という事実
以前もブログの「体を破壊する重金属毒素の解毒」に書きましたが
水俣病は1950年代、熊本県水俣市を中心に発生した「公害病」です。
原因は、工場排水に含まれていた「メチル水銀」。
この毒性の強い物質が魚や貝を通じて体内に取り込まれ、
脳や神経に深刻な障害をもたらしました。
問題は、当初これが「病気」ではなく「奇病」とされ、
原因がなかなか解明されなかったこと。
そして、その過程で患者さんたちが偏見や誤解にさらされたことです。
中には「親が水俣病なら子もなる」「遺伝する」といった科学的根拠のないうわさ
がまことしやかに語られ、当事者を傷つけてきました。
事実として、水俣病は「胎児性水俣病」という形で母体から胎児に影響が出た
ケースはありますが、これは、化学物質が体内を通じて影響を及ぼしたものであ
り、「遺伝」とは全く異なります。風評と現実は、切り離して理解することが大切です。

なぜ「遺伝」と誤解されたのか?
では、なぜ「水俣病=遺伝」という誤解が長く残ってしまったのでしょう?
ひとつには、被害が家族単位で発生したという事実があります。
家族で同じ海産物を食べていれば、当然ながら複数人が発症します。
それが“血のつながり”と混同され、「親子だから遺伝した」と見られてしまったのです。
また、差別や偏見が生まれやすい社会的な空気もありました。
被害者を「特別な人」として扱うことで、見たくない現実から目をそらしたい、
という無意識の心理も働いていたのでしょう。
でも、科学と事実は冷静です。
医学的にも、疫学的にも、水俣病は「後天的な中毒性疾患」であると結論づけ
られています。
私たちの世代だからこそ、そこをしっかり理解し、
誤解に加担しない知性を持ちたいものです。

「知ること」は、未来への贈り物
今回、トライという学校教材がなぜに、よく調べもせずに、掲載してしまい、
学ぶ子供たちに悪影響を与えてしまうことになっているのか
担当者の中に何があったのか、なぜそうなったのか
しっかりと考えて欲しいと言わざるを得ません。
50代以降は、「教える立場」に立つことが増えてきました。
子どもたちや孫たちに、人生の知恵を伝えていく時期です。
そんな今だからこそ、水俣病のような公害の歴史を、
ただ「かわいそうな事件」としてではなく、
「なぜそうなったのか」「何を学ぶべきか」として捉えなおすことが
大切だと思うのです。
そして、「遺伝ではない」という事実を知ることは、
被害者への誤解や差別をなくす一歩になります。
真実を知り、心を寄せること。
それが未来の社会に対する、私たち50代以降の責任なのかもしれません。
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