膝の痛みを楽にする体のエクササイズ
膝の痛みも膝だけを見ない
膝の関節は起立の状態では体重を支え、歩いたり、階段の上り下りをしたり、座ったり、かがめたり、体を伸ばしたりするのにも使われます。
このように膝も膝だけを見ずに全体からの役割からとらえてみましょう。
すると膝も腰と足首の複雑な動きを調和させる役割を担っているのがわかります。
膝の痛みも膝だけの原因ではないのです。
腰などから始まる重心のズレによる骨格が崩れることが原因だったりもするのです。
ということは膝の痛みに良いエクササイズも、膝を何とかするわけではないのですね。
体はバランスを取ろうとして膝に集中する時がある
骨格が崩れると、崩れた重心を安定させるために、体は両足を開いたり、骨盤に負担をかけたりして、何とかバランスをとろうとします。
O脚、X脚などもバランスをとろうとした結果、足が外に開いたり、中に閉じたりしてしまうのです。
こう考えると体は本当によく出きていますね。
でも体重を支えるために膝に重さが集中してしまうと、膝も悲鳴をあげてしまいます。
ですから膝に重さが集中してしまう原因になってしまった大元のところに働きかけていくのが大事になります。
膝の場合は膝のお皿の向きなどを見たりもします。
膝の向きは股関節からきていたりしますので、股関節にも働きかけるエクササイズなども必要になってきますね。
膝の痛みを楽にする体のエクササイズ
膝の痛みを楽にするエクササイズとしては、これも本来は体の筋肉は繋がっていたり、筋肉は対で動いていたりしますので、一つのエクササイズだけで良くなるということはありえないのです。
ですが、それでも少しでも体が楽になると思われるエクササイズを紹介します。
壁を背にして座るだけです。
「肩こりに良い体のエクササイズ」のところでも書きましたが、「えーこれがエクササイズ?」と言われそうですね。
でもただ座るだけではありません。
床に座るのです。
冷えないような場所でやってくださいね。
壁を背にして、座ったら両足をまっすぐに前に出します。
そしてその足先を自分のほうに引きます。
足のつま先を自分のほうに向けて引くのです。
太ももに力を軽く入れてみてください。
膝の裏側が伸びるのを感じられるとなおいいです。
やってみると案外これがきついという方も多いのです。
両手はリラックスして、両方の太ももの上に手のひらを上向きにしてそれぞれ置きます。
きつければ3分くらいやって、少しずつ増やして5分できるといいですね。
心のエクササイズも忘れずに
本当にこれだけなの?
と言われそうですが、これは重力を活用して、本来の筋肉のあるべきところに少しでも戻っていきます。
あ、上記のエクササイズの最中は、背中は両方の肩甲骨を真ん中に寄せるのを意識するといいですね。
その際に肩が上がらないようにしてください。
何度も書いていますが、筋肉は繋がって動いていますし、このエクササイズだけで良くなるわけではないですが、少しでも筋肉をもとの位置に戻すことで楽になればと願います。
前回の「膝の痛みを楽にする心のエクササイズ」もぜひ参考にして、柔軟にしなやかに生きるのを心がけることもお忘れなく!
これは年齢を重ねれば重ねるほど大切になります。