ジャッジをしたら自分と向き合うチャンス!

人間関係

ジャッジするとき、感情が動く

先日、『ジャッジが良くないのはなぜか』のブログに書きましたが、
ジャッジするということが、自分の中に原因があるというのが
今ひとつ理解できないとご連絡がありました。

今日はもう少し、そのことを掘り下げて書いてみたいと思います。

ジャッジする時、必ず感情が動いていることを
理解できますでしょうか?
大概は怒りの感情、そして哀しみの感情です。

そして、その感情は、過去のどこかの似たような自分の体験に
置き換わり、それをされたら嫌だった、
だから私もこの人嫌いだということが起きて来たりするのです。

それは立ち止まって自分を内観してみないとわからないかもしれません。

見ず知らずの人に、いきなりの発言

ある女性の話ですが、妹が先に結婚したので
妹の結婚式の披露宴でお酌をしてまわっていました。

すると、妹の上司の女性のテーブルにいった
時のことです。

「今日は有難うございます」という女性に対して
その妹の上司は

「あなたね。あなたね。あなたがお姉さんね。
お母さん一人にするの。」

といきなり言われて、ダメなお姉さんねえという感じで
凄い顔をしてにらまれ、驚いたそうです。

「何もしらないのにいきなり言うなんて、失礼ではないですか?」
と本当は言いたかった姉ですが、
全く知らない方ですし、妹のめでたい結婚式の披露宴で
自分がもめてもと、お姉さんはそこで我慢しました。

自分の中で処理できていない問題がジャッジとして出てくる

妹は自分の結婚前からずっと、お母さんを一人にして
自分が嫁にいくなんてお母さんが可愛そうとか辛いとか
周りに言い続けていたのです。

周りは言います。
お姉さんもいるじゃないかと。
離れたところにいても、お姉さんはまだ結婚もしていないから
お姉さんがいれば、お母さんは大丈夫じゃない?

でもそこで、妹は、お姉さんは遠くで働いているし、
お母さんへの思いは私の方が強くて、姉はだめな人なので
自分がいかにお母さんの面倒をみているか
お母さんの心配をしているいい娘かを演じていたのだと思います。
(なぜ、妹はそうしていたのか、ここも大きな問題ですが、ここはまた
別の機会に)

この上司、そんな余計なことを言って、いったい何の得があるのでしょうか?
それは、自分の中に、何かしら同じような経験があるから、自分に腹を立てながら
見ず知らずのお姉さんにうっぷん晴らしをしてしまうのです。
自分の中でその感情を処理できていないから、勝手なジャッジに走るのです。

だから妹の上司は、その家の内情のことまで真には知らずに、
初めて会ったお姉さんに、親戚でもないのに嫌味を言えるのです。

お母さんの面倒をみるのは誰なのか?
未来は誰にもわかりません。

まだまだわからない若さの姉妹に、なんでそこまで言えるのでしょうか?

自分の問題が感情に反応

しばらくしてから、妹は、姉が結婚するときの条件を出します。
母と一緒に住む人が姉の結婚条件です。

そして優しい姉の夫は長男でしたがokするのです。
お母さんが仕事を定年したら一緒に住むという部屋も用意して。

ところが、ここからです。

妹は、その数年後、嫁家との折り合いが合わず
(本人は大否定しますが
その前からいろいろ言っていたので、折り合いが悪かったのもあるはずです)

誰にも、自分の旦那さんにさえ相談せずに、子供達を連れて嫁家を勝手に出てくるのです。

妹の言い分は、「お母さんが一人だとかわいそうだから出てきた」

え?姉の結婚の条件はいったいどうしたの?

みんなびっくりしました。
お母さんでさえ、困りました。
「嫁家にも失礼だし、私も働いているのに孫の面倒を誰がみるの?」
でも結局、お母さんは陰で、大変だ大変だと文句を相当言いながらも、
妹を助け、孫の面倒をずっとみます。
お母さんは、年老いてからも、孫はかわいいけれど、
「あの時のことは、本当に大変で辛かった」と姉に事あるごとに
愚痴ります。

上記は本当のお話です。

姉が妹の上司に言われた嫌味は
その後のことを知れば、言わなくてもいいような話です。

上司は、自分は正義感の気持ちで言ったと思っているでしょう。
でも、完全に的外れなジャッジですね。

その家の事を全く知らずに、将来どういう風になるかもしらずに
初めて会う人に嫌味がいえるなんて、すごいパワーです。

それは自分の中の気づかない問題が処理できなくて、
ふつふつ煮えたぎっているものがあるから
ちょっと似たようなケースに反応してしまうのです。

そうです、反応なんです!

そして、正義感をかざして言うのです。
自分の中の正統性、ジャッジで。

ですから、この全く的外れな上司のように、
人をジャッジしそうになったら、
あー、もしかしたら、自分の中に、どこかに
似たような問題を、気になることを抱えていないか
立ち止まってみると良いかと思います。

なぜなら、いつまでも自分の中にある問題を解決していないと
ずっと他者の似たようなケースに遭遇すると、怒りが出てきて、文句を吐き出して、
苦しむことになるからです。

そして自分の口から出た文句のエネルギーは、的外れゆえに、
相手は完全拒絶しているので、跳ね返り、そのまま自分にも降り注がれていきます。

負のエネルギーは膨らみ、どんどん苦しくなるのです。

だからジャッジしたら、
「あっ、これは自分と向き合うチャンス!」と思って、自分を内観していけば、
負のエネルギーが消えていくときがあります。
負のエネルギーが出ていったあとは、愛のエネルギーが入ってきて、
満たされ、救われるはずです!

苦しくなったらご連絡ください。
私のお伝えする情報を詳しくお知りになりたい方はこちらまでお問合せお願いします。

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