植物の助け合いネットワークの凄さ
菌糸
昨日のブログに、NHKスペシャル番組から得た情報を元に
植物の凄さを書きましたが、実は続きがあります。
植物の凄さが更にわかります。
アルバータ大学のジャスティン・カーストさんたちは、
大自然が広がる巨木の森の地下に広がる、
思いも寄らない世界を突き止めたのです。
80%の植物には根の先に『菌糸』と呼ばれる細い糸状の菌があって、
植物と共に暮らしています。
菌というのは、キノコを作り出す地下の微生物のことです。
菌糸は根の内部にまで入り込み、
一体化しながら土の中にびっしりと張り巡らされていきます。
菌と植物の助け合い
実は菌と植物の関係は深いです。
植物は、通常は窒素やリンなどの栄養を、根から得ています。
しかし、根が栄養を取り込む能力は弱いと番組では言っていました。
その部分の補強を菌が代わりに担ってくれているというのです。
菌はなんと、土から栄養を吸収し、植物へと送り込んでいるというのです。
その代わりに植物は、光合成で得た養分を、菌へとおすそわをしている。
私は知らなかったので、驚きました。
菌と植物って、切っても切れない深い共生関係を築いているのですね。
菌と植物って凄いですよね。
弱いものを助けるネットワークの存在
そしてもっと凄いのは
菌糸は、少なくとも数十メートルは成長するそうです。でかいですね。
更に驚くことに、復元生態学者 ジャスティン・カーストさんは
菌と菌はつながりあうことによって、
森中の木々をつないでいることがわかったというのです。
地下には、木と木をつなぐ菌糸の巨大なネットワークが存在している!
なんとも素晴らしいです。
その上、イスラエルにあるワイツマン科学研究所のタミル・クラインさんは
実験をして突き止めたのですが、
菌糸のネットワークは、光合成ができなくて死にそうになっている木に、
元気な木から炭素を送る働きをしていたのです。
NHKスペシャルいわく、「弱いものを助けるネットワーク」が
存在している可能性があるとのこと。凄いです!
森林で生まれた、日の当たらないところにいる幼木が
何十年、何百年と日が当たらなくても育つのもこの助けがあるからだそうです。
常緑樹と落葉樹の間でも、双方向に養分をやりとりしているという
実態が確かめられつつあるそうです。
光合成が活発な落葉樹から近くの常緑樹へ。
秋になると、今度は常緑樹から葉を失った落葉樹へ。
お互いの厳しい季節を支え合うかのように、
分かち合っている可能性があるというのです。
タミル・クラインさんいわく、
「私たちはこれまで、植物は、隣の植物と競い合って、光や栄養分の取り合いをしている、
競争していると考えてきました。しかし、実際は、違ったのです。
彼らは地下では、ネットワークを介して強い協力関係を築くことで、
安定した生態系を作っていたのです」
毎週9万ヘクタールの森林が失われていく
凄すぎます。
でもそれもあり得ると思うのです。
昨日も書きましたが、だって人間よりも古くから進化してきたからです。
人間よりずっと進化しているはずです。
素晴らしいネットワークを作っている植物に畏敬の念を持ちます。
人間はやっぱり欲得感情が大きすぎるから植物に比べてオーラも小さいのでしょうか。
この人間、これ以上、森林破壊をしないで欲しいと切に願います。
強欲の人間は、今、この瞬間も、世界中で森林を壊しています。
森林伐採、環境汚染、気候変動によって様々な自然破壊を起こしています。
なんと!失われていく森の広さは、毎週9万ヘクタールに及ぶそうです。
ネットワークを築いている植物の世界の破壊につながり、
若い木が育たなくなっていく
可能性があると言われています。
もっとこのことを多くの人に知って欲しいです。
私達は植物や森林のお陰でたくさんの恩恵を頂いているのです。
〇一国の盛衰はその山林を見ればわかる。
〇児童なき人民は希望なき未来を有し、樹木なき国家はまたこれと相似たり。
〇河を治むるはその源を養うにあり、源を治むるは山を治むるにあり、樹芸の道ここにおいて過大なり。
〇森林は著しき酸素の製造所にして、炭酸ガスの消滅所なり。
昔からある上記の名言を見ると森林は国にとってどれだけ大事な物か
わかります。
自分に危険を感じたら別の葉っぱにも危険を知らせるコミュニケーション能力、
また自分に危険を感じたら、自らの成長を止めたり、自分を食べている虫を
やっつけてくれる鳥や虫を呼ぶ能力、
敵だった虫さえも繫栄のために、お互いの進化応援のために仲良くしていく能力、
菌糸と共生を深め、助け合う能力、
植物が長い年月をかけて築いてきましたこれらの能力、
システム、コミュニケーションツールは絶対に守っていきたいですね。
私のお伝えする、ヒーリングや健康情報を詳しくお知りになりたい方はこちらまでお問合せお願いします。