皆知らないうちに許されて生きている

人間は一生懸命やっていると、時には周りが見えなくなる時がありますね。

そんな時

なんで、こんなに頑張っているのにダメなんだろう

自分はおかしくない。

きっと周りがおかしいんだ！と思ってしまうことがあります。

実はこの時、たいがいは、自分がおかしかったり、自分の目が曇っているのです。

つまりは自分が見えていないんですが。

でもそういう時こそ、自分を俯瞰してみると何かが見えてくるはず。

そう思えるような記事を、水素の会社の社員さんが教えてくれたので
シェアします。

アメリカのある町で、配達物の配達方法が問題になっていました。
それは、配達員が配達物を玄関先に投げて帰ったり、
不在だった時に配達物を壊したりと、特定の配達員ではなく、ほとんどの配達員がそのような行為をしていました。

日本でも、不在が多かったりして、たまに問題になっていますね。

もし、皆さんの荷物がそのような乱暴な扱いをされていたら、どうしますか？
当然、配達している会社にクレームの連絡を入れると思います。

そのアメリカのある街に住んでいる男性も、度重なる荷物の酷い扱いに困り果てていました。

防犯カメラをつけてみたり、注意の張り紙をしたり。それでも解決しなかったので、思い切った行動にでました。

それは、

『毎日お疲れ様です！冷たい飲み物をどうぞ！』

と書いたメモを、玄関先のクーラーボックスの上に置いたのです。
それからと言うもの、見事に配達物の雑な扱いはなくなり、ちゃんと届くようになりました。

面白いですね。人間の心理をついていますね。

人はむしゃくしゃしていると、時には相手に対してぞんざいになりますが

更にはそんなとき、文句を言われたら、余計に自分を正当化してしまう時がありますよね。

でもそういう時に逆に優しくされたら、はたと考えます。
あー自分も悪かったんだ。。

あまのじゃくというか、愛が不足しているのでしょうか。

でも先に愛を出す、優しくするというのは大切なことでもありますね。

このやり方、実は昔はたくさんあったと思います。

日本の昭和の時代です。

おせっかいのようにも見えるけれど、
お互い様のような気持でお互いを思いやり、感謝しあう。

昭和の良き隣人関係が浮かんできます。

持ちつ持たれつとも言いますね。
とても大事です。

以前、「絶対にだんなを許せない」という友人がいました。

その時、ある人が

「自分だって、知らないうちに何かしていて、周りから許されて生きているんだよ。」

と言ったのが心に残りました。

言われた彼女も、そうだと思ったようです。
だんなさんを憎む気持ちが薄らぎ、楽になったようでした。

わたしたちは意図せずとも、知らないうちに誰かに迷惑をかけているということ
きっとあると思うのです。

赤ちゃんの時だって、どこかの誰かに命を救われていたかもしれないです。

例えば、雨の日に、誰かがビンや缶を片付けてくれたから
自分を抱えていた母親が滑らずに、転倒せずに済んだかもしれないです。

逆に、こちらが気づかずに、何か落としていて、誰かが傷ついたかもしれません。

ゴミ出しだって、出した後、ずっとそこにいられません。

カラスがやってきて、上手にゴミの上にかぶっているカバーをはずし
（わたしは何度もその光景をみました）
ごみをだして、広げてしまうかもしれません。

そんな時後からやってきた人が片付けなくてはなりません。

でもゴミ出しした人は会社に行ってしまって、あるいはそのまま
旅行に行ってしまったかもしれません。

知らなかった人は、あとから言ってくれればいいじゃないと思うかもしれません。

片付けた人は１度くらいならいいやと思うかもしれません。

みないろいろな思いを抱えて毎日過ごしていますが

人間がこの地球で暮らしていく上で、絶対に迷惑をかけずに生きることなんてそうそうできません。

わたしたちはたくさんのご縁の中で生きているから、自分の小さい頭で考えて
何かを決めつけるのはきっと違うんですね。

わたしは昔、満員電車に乗っていて、駅で人が大量に降りるときに、
おされて転び、片足がホームにスポット落ちた状態になったことがあります。

私も呆然として動けず、駅員さんもそばにいなくて、ある５０代くらいの男性が
「大変、大変」と言ってわたしの足を引っ張り出してくれたのです。
それも大事そうにわたしの片足を両手で抱えてくれました。

そのあとすぐに電車が動き、事なきを得ました。

あの男性は電車に乗っていってしまい、お礼も言えず。。。

感謝の気持ちしかありません。

人はみな、お互いを生かしあって生かされている。
活かしてあって活かされあってもいると思います。

優しい気持ち、愛の気持ちを忘れすに生きていきたいと思います。

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