肩こりに良い体のエクササイズ
肩もみや肩とんとんは肩に効くのか?
前回は肩の役割から考える心のエクササイズを書きましたので、今日は実際の体のエクササイズを文字で書いてみます。
さて肩こりというと、先日も書いたように、母の日のプレゼントとして、おこずかいの少ない子供は、「肩たたき券」などというものを作って、お母さんにプレゼントしたりします。
美容院に行けば、「肩凝っていますね?」と言われて肩をもんでくれます。
ですが、果たしてそれらの直接肩へ働きかける行為は肩に効いているのでしょうか?
私にはその場限りの対処療法に思えてなりません。
根本を良くするエクササイズ
肩をもんだり、肩をとんとんたたいたりなどは、肩に直接働きかけますね。
でも私は肩に直接働きかけるのではなく、もっと根本的に解決できるようなエクササイズを推奨します。
では私の推奨するエクササイズを実際にやってみましょう。
床に寝られるような場所と椅子を用意します。
椅子の上に両足を乗せて寝るだけです。
両手は手のひらを上に向けます。
これだけです。
え?寝るの?
肩なのに寝るの?と思われるかもしれません。
そうなんです。
でもこの時に大事なことがいくつかあります。
重力を活用する
この姿勢は重力を活用して、自然と背骨の状態をあるべき形にもどしていきます。
ですので大事なことは、角度です。
それが重要です。
それには椅子の高さが大事です。
乗せた足の膝の角度が直角=90度になるように高さを調整します。
お尻も浮かないような高さです。
椅子が高すぎるなら、お尻から背中にマットなど敷く。
あるいは低い椅子を探します。
椅子が低すぎるなら、椅子の上に座布団など乗せて調整します。
大事なのは、横から見た膝と太ももの膝の角度と、太ももと背中の角度が90度になるようにすることです。
寝ている姿勢から、両足を見た時に、両足が開きすぎていたら、それは90度になっていないので、高さを調整してみてください。
潰れない強度なら、段ボール箱だって良いのです。
呼吸も大事
この姿勢のまま5分~10分寝ます。
呼吸もとても大事です。
鼻から息を吸って、口から吐く腹式呼吸で良いです。
冬は寒くないように毛布をかけたり、電気毛布の上でやったりなどの工夫は大事です。
この動きで、重力が背骨をひっぱります。
これで背骨を自然のあるべき位置へ、元の形戻していきます。
背骨が元の位置に戻っていくと同時に肩の骨も元の位置に戻っていきます。
が、背骨が元の位置に戻ることで全体に影響していきます。
そうなると、肩のほうもリラックスしてきます。
ただし、これだけで肩こりが100%良くなるわけではありません。
原因はひとそれぞれ千差万別ですので、アプローチ方法も人それぞれ変わってきます。
また人間の体は一つのユニットでもありますので、いくつかのエクササイズを組み合わせていくことも大事だったりします。
そして何より続けていくのも大事です。
ですが、こんな方法でも、肩が楽になるんだ、根本からアプローチできるんだと、人体の仕組みに少しでも触れて頂けたらと思います。
お試しください。