運を遠ざけているのは自滅。自分といい関係を結び直そう！

運に選ばれる生き方を実践され、20年間無敗の伝説の雀鬼と呼ばれる、

桜井章一さんの言葉に

「勝負は強いから勝つのではない。99％の人は自滅することで

結果として相手を勝たせてしまうのだ」というのがあるのを知った時

ガーンときました。

自分も含めて、みんな自分に負けて運を逃しているんだと思ったからです。

「自滅」という言葉には、どこか激しい響きがありますが、

その正体は意外にも静かで、日常の中にひっそりと潜んでいます。

そして、最大の原因は――“自分に負けてしまうこと”。

たとえば、本当はやりたいことがあるのに「どうせ無理」と諦めてしまうとき。

誰かに優しくしたいのに、素直になれず意地を張ってしまうとき。

「もう年だから」「今さら変われない」と言い訳をして、一歩を踏み出さないとき。

これらはすべて、“自分に負けてしまった”瞬間です。

外からの攻撃ではなく、自分自身の心の弱さ、甘え、恐れ――

そういったものが原因で、自らの可能性を閉ざしてしまう。

これが「自滅」の正体なのです。

50代60代というのは、人生の折り返し地点を過ぎ、

自分の中に「できなかったこと」や「諦めたこと」が静かに積もりはじめる時期でも

あります。

でも、それが多くなっていくほど、心の中の“自分に負けるクセ”は強くなるのです。

運がない、ツキに見放された、人生がうまくいかない――

そう感じるとき、私たちはつい外に原因を探しがちです。

でも、本当に怖いのは、自分の中にある“負けぐせ”です。

挑戦する前から「きっと無理」と思い、やってみてもすぐに「やっぱりダメ」と諦める。

この繰り返しが、“自滅”のループを生みます。

やがて、「私はそういう人間なんだ」と思い込むようになり、

さらに可能性を狭めてしまうのです。

運は、流れに乗る人のところにやってくるもの。

けれど、自滅している状態では、その流れにうまく乗ることができません。

チャンスが来ても見えないし、見えても掴めない。

だからこそ、自滅を避けるというのは、自分の中にある“負けぐせ”に気づき、

それをひとつひとつ、やさしく手放していくことなのです。

では、どうすれば自分に勝てるようになるのでしょうか。

まず大切なのは、「感情」と「行動」を分けて考える習慣を持つことです。

たとえば、「怖い」「不安だ」と感じても、それはあくまで感情です。

それに対してどう行動するかは、私たち自身が選べます。

「怖いけど、まずは一歩だけ踏み出してみる」「不安だけど、誰かに相談してみる」

――そうやって、小さな“自分超え”を積み重ねていくのです。

そしてもうひとつ大切なのは、「自分を責めないこと」。

自滅の裏には、自分への厳しすぎる目線が潜んでいます。

「どうしてできないんだ」「また失敗した」と責めていると、

余計に自分に負けやすくなります。

自分に勝つために、まずは許す。

弱さを認めたうえで、「それでも私は前に進む」と決める。

そうしたやさしさと覚悟のバランスが、自滅しない心を育てるのです。

50代は、過去と未来がちょうど交差する地点です。

これまでの自分を一度棚卸しし、これからの生き方を選び直すのに、

もっともふさわしい年代です。

自滅のクセを見つめ直し、自分に負けない心の筋肉を育てること。

それができたとき、人生は再び風通しの良いものになります。

遅すぎるということはありません。

何歳からでも、人は変われます。

ちなみに80歳からでも変われる人を何人も知っています。

運もまた、あなたの内側が整ったときに、自然と流れ込んでくるものです。

自分を責めず、でも甘やかさず、静かに整える。

自滅を避けるとは、つまり、自分といい関係を結び直すことなのです。

そしてその関係が、これからの人生に、

あたたかい追い風を吹かせてくれることでしょう。

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