柔らかく生きていくための支えになるネガティブ・ケイパビリティ

わたし渡邉登代美は25年前に4度の手術後、半分寝たきりになった時に栄養不足と毒の溜まりすぎが病気の原因だったことを知りました。
その後元気になり、健康アドバイザーとして24年、たくさんの人に関わっていく中で、健康に良いツールのサプリメント、抜けない水素水、波動療法、
運動療法、心理学療法、ヒーリングに出会いながら、時にはアメリカまで行って勉強しました。
そして健康は一つの角度からだけでなく、様々な角度からのアプローチが必要と気づきました。
真の健康は心の健康、体の健康、魂の健康が揃ってこそだと思い、その大切さ、そのことを伝えるべくブログを書いています。
ですのでわたしのブログは心の健康、体の健康、魂の健康をテーマに書いています。
ネガティブ・ケイパビリティとは?
最近、「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉が静かに注目を集めています。
直訳すると「否定的な能力」となり、なんだかマイナスなイメージを持たれるかもしれませんね。
でも、この言葉が指すのは
「すぐに答えを出さず、不確かさや曖昧さを抱えながら、じっと耐えられる力」のことなのです。
19世紀のイギリスの詩人、ジョン・キーツが最初に使ったとされています。
彼は、「わからないことや矛盾したことを急いで解決しようとせず、
そのままにしておける力」が芸術や創造において重要だと説きました。
現代社会は、すぐに答えを求めがちです。
スマホを開けばすぐに情報が手に入るし、
仕事でも「正解」を出すスピードが重視される時代です。
ですが、本当に大切なことほど、簡単には答えが出ないもの。
そんなときにこそ必要なのが、この「ネガティブ・ケイパビリティ」なのです。
ネガティブ・ケイパビリティを持つ人は、変化を恐れずに受け入れ、
新しい環境に適応することができます。
また、複雑な問題に対しても、焦らずにじっくりと考えることで、
より良い解決策を見つけられる可能性が高いと言われ、企業でも重視されつつあります。
それはネガティブ・ケイパビリティーなき企業は、組織も人もつぶすと言われ始めており、
急がばまわれ!を重視し始めているからです。

ネガティブ・ケイパビリティの良いところ
これは高齢者にもあてはまります。
50代60代になると、人生の景色が変わってきます。
子どもは独立し、親の介護が始まったり、
仕事でも責任ある立場を任されることが増えてくるでしょう。
先行きの不安も抱え始めていることでしょう。
「このままではわたしどうなってしまうんだろう」と思う方もいるはず。
「これからの人生、どうしていこう」と、立ち止まってしまう瞬間も訪れます。
そんなとき、無理に答えを出そうとすると、かえって空回りしてしまうものです。
迷いながらも、「今はわからなくていい」「この不安定さをそのまま抱えていこう」と
受け入れられると、心がふっと軽くなります。
ネガティブ・ケイパビリティは、そんなふうに自分を追い詰めず、
柔らかく生きていくための支えになるのです。
また、人との関係においても、この力は役に立ちます。
家族や同僚の言動に「なんでこうなんだろう?」とモヤモヤすること、ありますよね。
でも、すぐに白黒つけようとせず、「きっといろんな背景があるのだろう」と思えたら、
感情に振り回されることも減ります。
余裕が生まれ、相手の話をじっくり聞けるようにもなります。

ネガティブ・ケイパビリティの大変なところ
とはいえ、この力を身につけるのは簡単ではありません。
現代の社会は「不安をすぐに解消せよ」「成果を早く出せ」とプレッシャーをかけてきます。
その中で、あえて答えを急がずにいるというのは、時に不安との戦いになります。
「いつまでこんな状況が続くのか」「本当にこのままでいいのか」といった
焦りや疑問が、心の中を占めてくることもあるでしょう。
特に50代60代になると残り時間を意識しはじめる世代です。
時間の有限さを思えば思うほど、「立ち止まっていていいのか?」
という思いに駆られがちです。
ですが、その不安に耐えながらも、
すぐに決めつけずに「今」をじっと見つめること。
それこそが、ネガティブ・ケイパビリティを育てる土壌になります。

この能力をどのように活用すれば良いか
では、このネガティブ・ケイパビリティを、日常の中でどう活かせば良いのでしょうか。
まずは、自分の心の動きに敏感になることです。
「今、答えを出したくなっているな」「白黒つけたくなっているな」と感じたときに、
あえて一歩引いてみる。
思考のスイッチを少し緩めるのです。
また、ジャーナリング(日記を書くこと)もおすすめです。
「今、モヤモヤしていること」「はっきりしない気持ち」など、
あえて曖昧なまま書き出してみましょう。
書いているうちに、「答えが出なくても大丈夫」と思えるようになってきます。
そして、何よりも大切なのは、「正解のない時間」を大切にすることです。
ぼーっと庭の草木を眺めたり、湯船にゆっくり浸かって思索にふけったり――
そんな時間の中にこそ、答えではない「納得」がふと芽生えることがあります。
「わからない」を受け入れることで、むしろ豊かになっていくこともあります。
ネガティブ・ケイパビリティは、迷いながらも一歩ずつ前に進んでいく私たちを、
静かに支えてくれるのです。
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