昔の日本は女性蔑視ではなかった?

女性の自立

3歩下がるのは危険回避

ある記事を読みました。
昔の日本の女性は、男性と歩く時は「男性の後ろを3歩下がってついていく」と聞きますよね。

これを現代では、女性蔑視と言いますが、それはとんでもない誤解だというのです。

昔は日本では「男子一歩表に出れば、七人の敵あり」と言われていました。
ですから刀を腰にさしていました。

それは外に出ると、前から、あるいは横方向からいきなり斬りつけられる事態になることがあるという意味です。

これに応戦するために、男性は瞬時に刀を抜かなければなりません。

このとき、刀の切っ先が及ぶ範囲に大切な女性がいたら、
その女性を、刀の抜きざまに、斬ってしまうことになります。

だから、自分の刀が及ばない位置に大事な女性を置いたのです。

何かがあったときに、男は「俺が死んでもお前だけは守る」。
だからそのために女性には「3歩下がらせる」ことを、心得としたというのです。

どこまで真実かわかりませんが、3歩下がるこの理由、私は納得がいきます。

危険だからお先にどうぞのレディファースト

そして同時に怖い記事も発見しました。

欧米文化の「レディ・ファースト」は、
ドアを開けたときに、女性を「お先にどうぞ」と先に行かせます。

欧米建築のドアは、閉めたら、そこは外界と完全に隔絶した世界になるし、
ドアを開ければ、その瞬間に弓矢や銃で撃たれる危険地帯に足を踏み入れることになります。

つまり、危険だから女性を先に行かせて、様子を見たのだというのです。
食べ物も毒見のような役割を担ったとか。

西欧社会では、もともと女性は男性にとっての私的所有物であり、先に女性を行かせることで、女性を「弾よけ、矢避け」にして、男性が身を守ったとありました。

これに関しては私はよくわかりませんが、ネットには同様の記事をいくつも目にします。

レディファーストは、
現代では男性が女性に対して優しく振る舞う紳士のマナーとして捉えられています。
現代がそうなっていることは素晴らしいことです。

家父長制度の前、女性は良かった

昔の日本は、誰もが安心して安全に豊かに暮らせるためにこそ『武』があると考えていたそうです。

ですから、危険なところへは、武器を持つ男が先に立ちます。
だから武士と呼んだとか。

そして男尊女卑どころか主婦のことを、うちの「神(かみ)さん」とか「良女(よめ)さん」と呼び、照れながら感謝したそうです。
ですから、日本の最高神は、天照大御神で女性神なのだとか。

これもある意味、真理かなと思いますが、それでは
日本はいつからおかしくなったのでしょうか。

私は明治時代に完全に浸透していた家父長制度が大きく影響しているのではないかと思います。

根底には明治民法があります。
「戸主権」という、主にその家の長男が世襲する家長にだけ認められた権利があります。

家族の婚姻に対する同意権や居住指定権を有していました。
妻は無能力者とされていました。
働くのにも夫の許可が必要、稼いだお金も、実家から持参したものも全て夫の管理下でした。

家督はすべて正妻が産んだ長男である嫡子にいき、いまなら人権問題ですが、次男以下や女子は1円も相続できなかったそうです。

家を制度として制定したのは1898年の明治民法ですが、家制度の政治的な目的の一つに、天皇制の国家体制を支えることがありました。

家長である戸主と家族の関係を天皇と国民の関係になぞらえたというのです。

天皇は国の家長である。
こうした考えは、親孝行などを説く教育勅語などを通じて浸透していきました。

ジェンダー・ギャップ指数も良くなることを願います

戦後1947年、明治民法が改正され、家父長制度が廃止され、戸籍の単位が夫婦単位となりました。

戦後の民法改正で家制度は廃止されました。

それなのに、いまも慣習などに「家」という意識が残っているのは、戦後改革で民主主義の徹底が不十分だったからとかいろいろあります。

家父長制度に固執する政治家や士族も多く、やはり浸透してしまったことが最も大きい要因のようです。

また高度成長期に、女性の働く場所の保障なども全く確立されなかったことも大きいです。

そのため、今も、パワハラ、セクハラ、シングルマザーの厳しい事実などがあります。

ですからジェンダー・ギャップ指数は世界でも122位(2019年)といずれ低いまま、
先進国の中では恥ずかしいレベルのままです。

これほど定着、浸透したのは、強い立場の者が弱い立場のものをどんどんつくり、支配していく人間の悪い部分が長らく出ていたからですね。

これも体験の一部なのでしょうか。

でも体験した人は学んでいく、変化していくはずです。

そして時代はエネルギーの時代になってきているのですから、
変わっていくはずです。

今はその膿が出ている時だと言われています。

人を傷つけるようなことに固執する重いエネルギーは
消滅していくはずです。

なぜなら、エネルギーはひとところにとどまらず、流れていくからです。

それにはこの根深い問題も避けずに、きちんと意識していくことですね。

ジェンダー・ギャップ指数が良くなることを願います。

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