境界知能という狭間の闇
境界知能
境界知能という言葉、初めて知りました。
境界知能とは発達障害の場合は、グレーゾーンと言うそうですが、
境界知能との違いは医師によって定義は様々だそうです。
まだ新しい分野と言うか、
わりと最近わかってきたことではないかと思います。
一般に知能指数は85~115が平均で、
70を下回ると知的障害にあたるとされています。
その狭間(はざま)に位置するのが境界知能の人たちです。
つまりは70~84の方たちと言うことですね。
狭間ゆえに、認知もされず、周りも本人さえもわからず
とても苦しんでいる方たちがいるということを知りました。
しかも推計1700万人いると言います。
1700万人もの人が、
社会的支援が乏しく、生活に困難を抱えていると言います。
誰からも理解されない
苦しんでいると言うのは、今まで、
こういう状態の人たちがいると知られていなかったからです。
気づかれていなかったからです。
先生や親からすると、発達障害でもないし、
何で真面目にやらないのか
何でわからないのか
何でできないのか
その子が不真面目だとか、話を聞いていないとか
その子の態度が悪いとなってしまいがちです。
それが何を意味するかと言うと、誰からも理解されずに
一人ぼっちで苦しむと言うことです。
誰からも理解されないということは、誰からも手も差し伸べられないです。
こんなこともできないのか
何度も説明しているのになんでわからないのか
そんなんではお先真っ暗だよ
というような心無い言葉をどんどん言われてしまう。
できないことに対して反省文迄書かせる先生もいます。
不登校になるのは当たり前だと思います。
生きていたくなくなると言う心の叫びに、私も胸が痛みます。
みな居場所を探している
昔、わたしの知人に酷い皮膚疾患で痒みも辛く、
鬱を繰り返している女性がいました。
彼女もとにかく辛くて、でもどうしてそうなるのかわからなくて
心身共にまいっていました。
その上、両親からもキツイ言葉を浴びせられ、
「どうしてお前はそんな風に鬱になったり、皮膚が酷くなるんだ!」と
たびたび責められていたのですから、たまったものではないです。
本人だって好んでそうなったわけではないのに。。
でもある時、両親が、霊能者にみてもらったら
霊のせいで病気になっていると言われたそうです。
そうしたら両親は急に態度を変えて
「霊のせいだったんだ。怒ってしまってごめんね」とあやまってきたそうです。
そこからは彼女の病の苦しさに理解を示すようになったというのです。
わたしはそれを聞いて驚きました。
霊のせいで安心したという内容もびっくりですが
霊のせいだと、誰かにはっきり言われることで、
それが原因だったんだ、
それなら仕方ないと納得するんだと2度びっくりしました。
よく病気に名前がつくと安心すると言いますが似ていますね。
みな、自分の居場所を求めているのですよね。
彼女の場合は霊のせいで病気になっているという人たちの
居場所に入れ、両親はひとまず安心したのですね。
なんともなあですが。。。
居場所があれば、そこが今侵されているから支援を頼むとか
そこをもっと良くしたいからこうして欲しいと具体的な形が
できていくのかもしれませんんね。
木村汐里さんの「狭間にいる私」と言う作品
境界知能はほんの一部の人たちがようやく知り始めたばかりです。
NHK障害福祉賞で優秀作品に選ばれた、木村汐里さんの「狭間にいる私」を読むと、
彼女の幼少期の辛さ、中学時代の地獄のような日々に
どんなに辛かったことだろうと思います。
同時に彼女の文章、言葉は光を放って、闇を写しだしています。
とてもわかりやすく書かれています。
そういう才能、力が彼女にはあります。
別の方ですがYouTubeでは
「自分は境界知能だからこういうことができて、こういうことはできない」と堂々と言って、
恋愛したり、稼いでさえいる、たくましい人たちもいます。
が、木村さんやユーチューバーとして出ている人はほんの一握り。
わたし達はまだまだ知らないことがたくさんありますね。
全部に対応できるわけではないですが、知ったことは、
少しでも理解を示していくべきだと同じ世界に暮らす身として思います。
この世界を創っているのは自分だとも言われています。
その自分の世界の登場人物である人達がみんながそれぞれに
楽しく暮らせたらどんなに良いか。。
木村汐里さんが文章の最後に書かれた
自分を心から愛せる人であふれさせるため、自分は叫んでいる
という内容に共感します。
自分を心から愛せる人で溢れさせられたら、世界はどんなに輝くことでしょうか。
そういう世界をわたしも望みます。
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