海のマイクロプラスチックが魚より増えないように

食べ物

海に魚よりもマイクロプラスチックゴミが増える可能性の怖さ

ひところ、ゴミ屋敷への強制執行をどうする?みたいなものがやっと前進したかしないかの、まだまだあいまいな日本です。
ゴミ屋敷も大変ですが、今すぐにやるべきことは、ここ数年話題になっているカリブ海に流れ着くゴミの惨状のひどさです。

海を漂うゴミの多くがプラスチックゴミ。
そのゴミが、今に魚よりも多くなると言う怖さに愕然としました。

カリブ海などに流れ着くプラスチックはペットボトルやストロー、コーヒーやジュースが入っていたプラスチック製の容器などです。

アメリカでは水道水からプラスチックが83%も出てくる

アメリカではなんと、使い捨てコンタクトレンズを使った後にゴミ箱に入れるのではなく、そのまま洗面所で流す人がかなりの確率いるそうです。
そうしたものは、細かくなってプランクトンが食べ、それを魚が食べてというようになります。
だからなのかアメリカの水道水の83%からマイクロプラスチックが出るそうです。
非常に怖いことです。

これは日本だって、わからないです。
日本はプラスチック使用率が世界第2位の上に、アジアの海域でもプラスチックが大量に漂っていて、それらが海流に乗って、日本に流れてくる構図になっています。

プラスチックは有害物質を吸着させる確率が高く危険

石油から出来ているプラスチックは、油に溶けやすいPCBなどの有害物質を表面に吸着させる働きを持っています。
この吸着率の高さが問題です。

東農工大学の高田教授が実験で調べたところ、海に溶け込んでいる有害物質を次々に集め、最大100万倍にまでも濃縮させることが分かっています。
2015年ころの発表です。

これを海鳥や魚が食べると、有害物質が体内に溶け出し、脂肪や肝臓にたまっていくのです。
高田教授は「周りの海水中から、今使っている汚染物質も、昔に出た汚染物質もどんどん吸着して、濃縮して、運び屋として生物の体の中に運び入れることが懸念されています。」と言われています。

ちなみにPCBは、かつて食用油の中に混入され、食品公害・カネミ油症の原因となった有害物質。
皮膚障害や肝機能障害を引き起こしました。石油から出来ているプラスチックは、油に溶けやすいPCBなどの有害物質を表面に吸着させる働きを持っています。

プラスチックを使うのを今すぐ減らしましょう

東京湾のイワシの64匹の体内からも既に8割のプラスティックが検出されています。
ムール貝に至っては、調査した212個全てから検出されています。

それを私達は食べているのです。
肝機能障害、生殖機能障害が増えているのも頷けます。

ガストや、ジョナサン、スタバなどでは、こういったことを鑑みて、ストロー廃止の動きが高まっています。
スタバは世界全店で2020年までにプラ製ストロー使用廃止に向けて動いています。

洗顔剤、歯磨き剤のスクラブも多くはプラスティックって知っていましたか?

私達は早急にできることから削減していかねばなりませんね。
私はペットボトルや食品トレーのリサイクルは徹底していますが、もっと何か考えていかないとならないと思いました。

命を育んできた海を人間だけで汚してしまわないように。

最近多い大型の台風も温暖化などの原因、作為的原因などいろいろ言われていますが、自分たちで自分たちの星を壊してしまわないように、わかる人から取り組んでいかなければと切に思います。

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