客家の法則で愛が回ればいいのに

地球の健康と愛

客家の土桜

客家は、「はっか」と読みますね。
「客家(はっか)の法則」は聞いたことがある方も多いでしょう。

客家とは民族の名前です。

とても優秀で優れた民族だそうです。
中国南部に住み、
元々は中国全土を支配していた漢民族の末裔らしいです。

それが北方民族が攻めて来た際に、
難を逃れて今の地にやってきました。

中国南部の広東省・福建省・江西省などで、土着の人達からは
外来の客人として区別されている人々を客家(はっか)というようです。

いろいろなことがあったと想像されます。

彼らは特殊な建築様式の家に住んでいます。

イタリアのコロッセオのように、
円型の外周部分が三、四階建てになっていて、
各階に何軒もの家族が住んでいます。

中庭の見下ろせる高層筒型アパートといった感じです。
入口を閉じると、外敵も侵入できません。

長期に篭城できるために、
ブタやニワトリなどの家畜を飼っています。

遠い祖先たちが、多民族との戦いに追われて南下したという歴史が、
こうした強固な閉鎖社会を作り出したのです。
ですので反骨精神をもった人も多いそうです。

その建物の名前は土桜(どろう)と言います。
福建省の土桜は世界遺産に登録されています。

客家の法則

この民族が有名なのは、

国の要人や太平天国の指導者洪秀全や、孫文、鄧小平など革命家を生みだしたり、
世界中の華僑の大富豪など

有能な多くの人材を輩出したということがあります。

更には、「客家の法則」と呼ばれる内容が有名なのです。

「客家の法則」とは

『隣の人に親切にしてもらっても、その人にお返しをしてはならない。
右隣の家の人に親切にされたら、反対の左隣の家に人に親切をしなければならない』

という法則です。

客家に住む人たちは、円型ドームなので、
それを続ければ、いつの日か回りまわって自分に還ってくるというわけです。

親切をされたら、その人にお礼をしたくなるのは当然のことですね。

でも、右隣の人に親切にされて、右隣の人に返したら、その親切は二人の間で完結し終わってしまいます。

こうやってみんなが常に相手のことを考えていくように言われて育った中から

世界中の華僑の大富豪や国の要人が出てきたと言うことを客家の人たちは
誇りにしています。
 
そういう「生き方」を実践して、多くの偉人を輩出してきたのですね。

ペイ・フォワード

映画「ペイフォワード」も思い出します。

内容は11歳の少年トレバーが
社会科の授業で、担任のシモネット先生から
「もし君たちが世界を変えたいと思ったら、何をする?」と問い掛けられたことから始まります。

悩んだ末にトレバーはあるアイデアを思いつく。

それが”ペイ・フォワード”。

他人から受けた厚意をその人に返すのではなく、
まわりにいる別の人へと贈っていく…という奇想天外なアイデア。

このことは広がっていき、心に傷を負った大人たちの心を癒していく…。
 
「客家の法則」と同じだと思います。

親切の輪を次へ次へと回していく。
そうすることで、受けた親切と心は無限につながってどんどん大きくなっていくわけです。

これができたら、もっと世界は変わるのにと思わざるを得ません。

世界から戦争が消えてほしいです。

客家の法則で愛をまわしてほしい

「客家の法則」は、華僑を輩出したということで、

大富豪になるためにはとか、稼ぐためにはとかの内容の
講座を作った人たちが、いろいろ活用しています。

が、世界平和にも繋がる何かにできないかな。。。

ちなみに客家の人たちは、台湾統治時代に遊学で、客家の人たちが
日本に多く来ています。

今も日本在住の方の客家のコミュニティがあるらしいとか。

日本による台湾統治が始まったころ、客家地域の地名が日本風に変えられ、
通貨も変わったそうです。

その中の方から、日本語が話せるようになると玄関先に
「国語の家」と書かれた表札を掲げたりしたそうです。

台湾の客家地域は日本による植民地統治の影響を強く受けたようです。

日本による台湾統治の際に、台湾で起こった抵抗戦争は、
乙未戦争と言いますが、この主体が客家の人たちでした。

日本ともそういう歴史があるのですね。

ですが、客家の法則とペイフォワードのように、素晴らしい教えがあるのだから、
それが広まっていってほしいと切に願います。

世界中から戦争が少しでも減ってほしいです。

愛だけが回っていけばいいのに。。。

奪い合いではなく、助け合い、親切な心をまわしてまわしていき、

みんなのハートが愛で溢れたらどんなに素晴らしい世界になるのでしょうか。

そう願います。

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