股関節の痛みを楽にする体のエクササイズ
股関節の痛みも股関節だけの問題ではない
股関節にもたくさんの筋肉が集まっています。
骨盤の中で股関節は要となる重要な場所です。
股関節は体の上部と足を繋いでおり、筋肉と骨格のバランスを保つのに中心的な役割をしています。
股関節も股関節単独ではなく、肩、膝、足首の関節と正しい配列、バランスを保っていれば痛みも出ないし、正常で健康です。
要は股関節にでる痛みも股関節だけの問題ではないと言えるのです。
この肩、膝、足首、股関節との配列のバランスが狂うと、ある場合は、股関節を支える筋肉だけが頑張ることになったりします。
そして股関節を支える筋肉がどんどん疲弊していきます。
それが痛みの原因に繋がったりします。
股関節を支える大きな筋肉は感情をため込む
また股関節に痛みの出やすい人は、感情をため込みやすいとも言われています。
例えば、辛いとき、苦しいとき、我慢するときって、知らず知らずのうちにお腹、下腹に力を入れているのです。
そこからの筋肉も股関節まわりに繋がっているので、そういった筋肉は固くなっていきます。
ですので緩めるのも大事です。
股関節にはたくさんの筋肉が集まっていますが、その中でも大腰筋と言われる、お臍のの裏側のあたりから、股関節の付け根に繋がっているとても大きくて重要な筋肉があります。
ここは別名「エモーショナルトラウマ」と呼ばれていて、感情をため込む筋肉なのです。
ですから緩ませてあげましょう。
今日はそれができるエクササイズをご紹介します。
大腰筋に正しい役割を思い出させる
ちなみに大腰筋は背骨にもつながり、背骨は頸椎を通して頭蓋骨にも繋がり、影響を与えあいます。
当然、脊髄神経にも影響します。
また股関節から出ている足先まで繋がる筋肉や神経にも影響を与えます。
そう考えると大腰筋は頭から足先までの筋肉と神経に影響を与えるということになりますね。
ここの筋肉に正しい動きを思い出させ、正しい役割をしてもらえれば、痛みからも逃れられ、健康にもなると考えられます。
股関節を元の位置に戻すエクササイズ
股関節の痛みに良い体のエクササイズは、「腰痛に良い体のエクササイズ」に書いたものの変形バージョンです。
床に寝られるような場所と椅子を用意します。
椅子の高さが大事です。
乗せた足の膝の角度が直角=90度になるように高さを調整します。
お尻も浮かないような高さです。
椅子が高すぎるなら、お尻から背中にマットなど敷く。
あるいは低い椅子を探します。
椅子が低すぎるなら、椅子の上に座布団など乗せて調整します。
大事なのは、横から見た膝と太ももの膝の角度と、太ももと背中の角度が90度になるようにすることです。
「腰痛に良い体のエクササイズ」に書いたエクササイズと違うのは、今度は片方の足だけを椅子に乗せ、もう片方の足は床におろします。
その床におろした足の足先が横に広がらないように、床におろした足のくるぶしの外側あたりに足が固定できるように本や、バッグ等を置きます。
そしてゆっくりと呼吸をしながら15分寝ます。
15分したら、もう片方の足をおろし、おろしていた足を椅子の上にの乗せます。
そして15分寝ます。
寒くないような場所で行ってください。
このエクササイズでは大腰筋が緩みます。
が、もっと良くなるのにはいくつかのエクササイズの組み合わせが必要になってきます。
でもこれだけでもかなり良いので、お試しください。
あまりに痛いときはやめて様子を見るなどします。
そして少しずつ時間を増やす。
例えば左右の足を3分ずつから初めて増やしていってください。
その際、必ず両足には同じ時間をかけてみてください。