今、ここ、私でいく！

【今、ここ】という言葉は有名ですよね。

今ここを生きましょう、今ここに意識を集中しましょうというのは大事ですね。

いろいろな方が取り組んでいることと思います。

それというのも、悩みの多くは過去か未来のことだと言われているからですね。

あのとき、誘われた仕事があったのに、断ってしまった。
それをやっていたら成功していたのに。。（過去の悩み）

あのとき、告白してれば、いま、素敵な家庭を築けていたかもしれない。
（過去の悩み）

この仕事を続けていて収入が下がったらどうしよう。（未来の悩み）

将来一人で生きていくのが不安だ。（未来の悩み）

多くの人は過去や未来の、そういうことにばかりに意識をとらわれてしまいます。

ですので、今、ここに意識を向けましょうというものですよね。

どうして過去と未来に意識ばかり行くと良くないのでしょうか。

先ず、疲れます。

そして

貴重で大切な時間が、取り返せない過去とまだ起きてもいない未来に使われるのはもったいないです。

無駄です。

だって、もし誘われた仕事をしたとしても成功するとは限らないのです。

もし告白していてもふられたかもしれないのです。

それは誰にもわからないのです。

わからないものに翻弄されるのは馬鹿らしいですね。

ですから、今、ここに集中したほうがいいと言われています。

でも意識はすぐに右往左往するので、集中力も要ります。

瞑想したり、様々な訓練が必要になります。

【今、ここ】の、今を生きるという概念は、

原始仏教の「サティ」という概念がもとになっていると言われています。

サティとは、今の自分の状態に気がついたり、眺めたり、観察するという

まさに自分を俯瞰するような意味あいです。

このサティは悟りを開くための基本と言われ、

2500年に渡って仏教の世界で受け継がれてきたものです。

例えば、怒りが起きた時に、自分が怒っているということに気づいていれば、

怒りのまま行動を起こさずに済みます。

更に俯瞰していれば冷静に自分をみることもできるのです。

人生の中で大きな間違いを避けられたりもします。

ですから【今、ここ】を意識することは大切なのです。

更には、【今、ここ】に自分の時間を使えるようになれば、本当にやりたいこと、

自分が本当にやるべきことに集中していけるのです。

【今、ここ】はとてもとても重要なことです。

ところで、【今、ここ】　ではなく、【今、ここ、私】というのがあるのをご存知ですか？

これは、例えば、

やらなくちゃいけないことがあるのに、

今日は面倒くさいから、疲れているから、眠いから、忙しいから、

明日にしようと、先延ばしにしたいこと、たくさんありますよね。

そこを

【今】しか出来ないことがある
【ここ】でしか出来ないことがある
【私】にしか出来ないことがある

これを意識するだけで、先延ばしが減りますという意識づけの言葉です。

【今、ここ】に近いですが、ちょっと目線を変えたものです。

もちろん【今、ここ】は大切で良いのですが、【今、ここ、私】も

シンプルで具体性があってわかりやすいと思う人は使えば良いかなと思います。

私は使命感まで感じられます。

脳科学でも、

『やる気があるから、行動するのでは無く、行動を起こすから、やる気のスイッチが入るんです！』
と言われています。

億劫でも動けば、何か化学反応が起きてきます。

今年もあと1日となりました。

自分自身を生きて、人生を全うするためにも【今、ここ、私】で取り組んでいこうと私は思います。
　　
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