恋愛を超えたパートナーシップとシスターフッドの構築
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恋愛ドラマからみる社会の変遷
早稲田大学の文化構想学部教授の岡室美奈子さんが、あさイチに出演して
恋愛ドラマの男女間の在り方の変遷を、時代を通して語ってくださった内容が
わかりやすく、とても面白かったです。
恋愛ドラマは1980年代のw浅野主演の「抱きしめたい」や「男女7人夏物語」等から始まります。
この時代のキーワードは、「憧れの都会の恋愛」。
シャンパン片手に水着シーンなどちょっと今ではあまり見かけないですよね。
確かにこの時代のクリスマスは、恋人達は10万20万かけて、素敵なホテルを予約して
素敵な食事をしてなど流行りましたが、今はみんなそんなお金はないですよね。
1990年代は「手の届きそうな恋愛」だという。「東京ラブストーリー」「ロングバケーション」など。
バブルがはじけて、等身大に近づいていったのですね。
2000年代は、「恋愛は冬の時代」で「花より男子」「真珠婦人」など。
真珠婦人のタワシのハンバーグなどが話題に。
「冬のソナタ」も流行りました。
そしていよいよ2010年以降ですが、
「多様な恋愛ドラマ」が主流になってきているそうです。
「逃げるは恥だが役に立つ」2016年、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」2020年、
「アプリで恋する20の条件」2022年、「光る君へ」2024年、等です。
なんとなく社会問題と照らし合わせていくと、見えてくるものがありますよね。
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今はパートナーシップを築いていく時代
岡室氏も言います。
2010年以降は、契約結婚や、BLやLGBTなど多様な恋愛がキーワード。
結婚がゴールではなく、結婚後にどうやってパートナーシップを築いていく物語だというのが特徴
だそうです。
2010年以降は、恋愛を超えて、パートナーシップが求められていく時代になるのではないかと
のことです。
それは今も続いているとのこと。
時代がようやく、多様な社会に追いついてきた感じがします。
「光る君へ」のまひろこと、紫式部と藤原道長も恋愛を経て、超えて
良きパートナーシップになっていく。
そのことをソウルメイトと呼ぶ人もいるようです。
ソウルメイトという言葉ももう何十年も前からあって、
ワイス博士が言い出したなどありますが、
娘たちに言わせるとコミックではもう古い言葉だそうで、最近は使わないよと。。
あまりにも遅いNHKで「ソウルメイト」と聞く時代になってきたんだなあと少し感慨深いです。
とにかく恋愛もするけれどパートナーシップも築いていくドラマが続きそうなんですね。
パートナーシップの構築は大事なことですね。
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シスターフッド
連続テレビ小説「虎に翼」でも女性弁護士を目指す仲間たちが、虐げられた女性たちが、
社会に挑戦していく姿や励ましあいも一つのテーマとして描かれているようです。
主演女性の寅子の魅力を、時代が求めているののは、スーパーヒロインではなく、
シスターフッドと書かれている記事をいくつも拝見しました。
シスターフッドと(sisterhood)は「「女性同士の連帯・親密な結びつきを示す概念」」と訳されます。
姉妹や、母娘、会社の先輩後輩などさまざまなパターンの組み合わせで女性同士の絆が生まれています。
シスターフッドは、古くはウーマンリブの時代から始まっていますが、
最近映画やドラマ、漫画、様々なシーンでシスターフッドが使われたり、取り上げられるようになってきました。
それらの物語の中では、多くの場合、愛情や友情を伴った精神的な繋がりを指してシスターフッドと言われているようです。
最近みた映画ですと、セイントフランシスの映画なども、シスターフッドの理解が進みます。
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シスターフッドも構築していく
ただシスターフッドもウーマンリブの時代から、
何度も紆余曲折を経て、やっと今の段階があるようです。
それでもまだまだ。。。
シスターフッドを小説で描いてきた作家の柚木麻子さんが、ある記事で
「シスターフッドの力を信じている一方、なんでもシスターフッドがあれば解決する、
という考えには違和感を抱いている」と書いているように、
男性の人ごとのような意見がまだまだ多いのも確かです。
性暴力もシスターフッドがあれば解決できますねというような意見、考え方が多いそうです。
性暴力解決という、重要な問題は、男女みんなで、社会で、考えていくべき
問題ですが、女性が連帯すれば大丈夫ですねというのは全くおかしいと、私も思います。
というように、まだまだ女性蔑視とも言えるような、根本が変わっていない、深いものを感じます。
家父長制度に端を発した、この国の考え方がまだまだあるのだと思います。
柚木麻子さんは、「女の人だけでどんどんやればいい」とか、「手弁当で、ほら、やって!」
みたいにあまりにも言われるのはおかしいんじゃないかと思うんです。
と書いていて、私も共感します。
結局のところ、実情はそんな感じなのですね。
世界的にも中々進まないものもあるようですが、それでもコツコツ、妥協せずに
進んでいくことでシスターフッドの本当の理解が進むのではないかと思います。
恋愛ドラマも、恋愛を経て、結婚を経て、終わりではなく、そこからのパートナーシップ構築に
ようやく踏み出してきた時代です。
シスターフッドを他人事だと思わずに同じ思いをもって見つめていきたいと思います。
そうやってみんなでシスターフッドも構築していく必要があると思います。
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