環境と目的は大事!蜂の世界からも学ぶ

食べ物

蜂にみる環境や食べ物の違いでこうも変わることの驚き

蜂の世界には、「雌の働きバチ」と「女王バチ」がいるのは皆さんご存知のことでしょう。
でもこの蜂たちの違いは、生まれた時の環境の違いが主だと知ったら驚きますね。
「女王バチ」のDNAは「働きバチ」とは違うのだと思いがちですが、DNAが違うのではないのです。なんと両者のDNAは同じなのです。

「女王バチ」は「働きバチ」の大きさも2倍~3倍くらいあり、生存期間も「働きバチ」はだいたい3か月、「女王バチ」は3年くらい生きられるそうです。

DNAが同じなのに、では何が違うのでしょうか?
単純にいうと、ロイヤルゼリーのところに産み付けられると「女王バチ」。
そうでないところに産み付けられると「働きバチ」になるそうです。

蜂の世界には生き延びるために、複雑な多くの仕組みがあり、知れば知るほど面白いのですが、単純にいうとその違いです。

蜂の世界の完璧すぎる役割にも驚きます

蜂の世界には「雄の蜂」もいますが、「雄の蜂」はただ単に子孫を残すためだけにいます。
アシナガバチやスズメバチの「雄バチ」だと、全体の0.5~1割くらいの数で、全く働かないそうです。
寿命も短く、秋の繁殖期を待って誕生するようで効率的な感じです。

ミツバチの「オス蜂」は、全体の5~10%で、「新女王蜂」が誕生し巣から飛び立つと追いかけるように、一斉に飛び立ち、交尾を終えた「オス蜂」は交尾器を「女王蜂」の体内にとられるので、直後に落下し死にます。
まさに子供を産むためだけの存在です。

実は「雌の働きバチ」も子供を産まないので、産卵管が毒針へと変形していたりします。
なんてなんて効率的なんでしょう。

そして少し寂しく感じるのは私だけでしょうか。

蜂の世界から学ぶのは環境や目的の大切さ

だいぶ話はずれましたが、いいたいのは「環境」って大事だなと思うのです。
DNAに違いがなくてもロイヤルゼリーという食べ物の力で、「女王バチ」になって、子孫を残していく力となるからです。

と同時に蜂の生態系をみて、「目的」も大事だと思うのです。子孫を残すためだけに、「女王蜂」、「雌の働きバチ」、「雄バチ」という役割分担が完璧に出来上がったと思うのです。

しかも「女王バチ」だから幸せってわけではなさそうです。
女王バチはずっと卵を産まされます。
働き蜂が活発に活動している時期には種によっても異なりますが、一日に多くの卵を昼も夜も産み続けます。
人間だとこんなの嫌ですよね。

そして卵を産む量さえも「女王バ」チがコントロールするのではなく、「働きバチ」が子供が生まれたあと、育てるのに花の蜜の多い時など、自然界の状況をみて、「女王バチ」に食べさせるロイヤルゼリーの量を調整しているそうです。「女王バチ」に全ての凄い権限があるわけではなさそうです。

環境、目的、使命を蜂からも学べます

ここで質問です。
「あなたがもし蜂ならどの蜂になりたいですか?」

それぞれ答えはあると思いますが、蜂の世界はワンネスの世界なんですね。
共同体で一つの目的を成し遂げる為に、完璧な役割分担をこなしていく。

「女王バチ」でさえも、役割を完璧にこなすためだけに動いている。。

人間である私達もなんだか考えさせられますね。
時代が変わっていく今、人間はどんな環境の中で、どんな目的をもって、自分の役割=使命を果たしていけばいいのでしょうか。
考えさせられます。

でも環境と目的って大事なんだと蜂の世界を垣間見て、つくづく思う私でした。

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